北海道・札幌・ススキノの今

七月に札幌などで開かれる国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル（ＰＭＦ）」の組織委員会（理事長・上田文雄札幌市長）は一日、今年の事業概要を発表した。客演指揮者の準・メルクル氏（４８）の指揮で、クラシックの難曲として知られるメシアンの「トゥーランガリラ交響曲」を七月十二、十三の両日、札幌で道内初演する。

　今年の首席指揮者は、ドイツ・ドレスデン国立歌劇場音楽総監督のファビオ・ルイジ氏（４９）。七月五日から三十一日までの二十七日間、札幌のほか東京、大阪など道内外で四十三公演を行う。札幌では同月二十六日に札幌・キタラ、二十七日に札幌芸術の森野外ステージでＲ・シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」などを演奏する。

　また今年はＰＭＦ提唱者のレナード・バーンスタインの生誕九十周年にあたり、七月十八日にバーンスタインを映像と演奏で振り返るイベントを札幌・キタラで行った後、代表作を集めたガラ・コンサートを同十九日に札幌・キタラ、二十日に札幌芸術の森野外ステージで開く。客演指揮者に迎えた札幌交響楽団音楽監督の尾高忠明氏（６０）が指揮、ジャズピアニストの小曽根真氏（４６）らが出演する。

　チケットは東京公演が三月二十二日、大阪公演が三月二十三日、道内公演は四月十九日から、各プレイガイドで発売する。問い合わせは同組織委（電）０１１・２４２・２２１１へ。