北海道・札幌・ススキノの今

１９日に都内のホテルで開かれた大学・社会人ドラフトで日本ハムから３巡目指名された関学大の左腕、宮西尚生投手（２２＝市尼崎）は、不思議な運命を感じていた。梨田新監督の長男和利さんが大学の同期で野球部のチームメート。「梨田のお父さんが監督。縁があるんだなと思います」と笑った。

　１年秋まで捕手だった和利さんとは、ブルペンでバッテリーを組んだ経験もある。ドラフト直前に息子から宮西の情報を入手するなど関心を示していた梨田新監督も元捕手だけに「親子でバッテリーを組むことになるね。俺も（球を）受けるよ」と笑顔、笑顔。和利さんからは父の携帯電話に「宮西を指名してくれてありがとう」のメールが届けられた。

　宮西は２年春のリーグ戦に４８回１／３連続無失点のリーグ新記録で注目を集めた。インターコンチネンタル杯、アジア大会、北京五輪プレ大会の日本代表に選ばれるなど、国際経験も豊富。最速１４７キロの直球と、鋭いスライダーを武器に開幕１軍を期待されている。

　北海道は「修学旅行で行った経験しかない」という宮西だが「先発をやりたい。高校、大学で全国大会に出られなかったので、日本一になりたい」と早くも心は日本ハムの一員。２２日に母校で梨田新監督、山田ＧＭらの指名あいさつを受ける予定だ。