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【帯広】十勝管内鹿追町の男性職員にセクハラ（性的嫌がらせ）を受けたとして、同町臨時職員の女性が町を相手に、総額三百三十万円の損害賠償を求める訴えを釧路地裁帯広支部に起こした。

　訴えによると、女性は二○○五年四月に臨時職員として採用された。六月に当時の上司の男性職員に書類を自宅に届けるよう指示され、届けたところ、帰り際に抱きつかれるなどした。女性はまた、深夜、自宅の玄関チャイムを執拗（しつよう）に鳴らされたほか、手紙を届けるなどされたため抗議したところ、仕事中にいやがらせをされたという。

　女性は吉田弘志町長などに男性の配置換えと謝罪を求めたが、町は「男女間のもめ事」として謝罪せず、すぐに配置換えにも応じなかったとしている。

　女性は不眠などに悩まされ、病院で不安神経症と診断されるなど多大な精神的苦痛を被ったとして、提訴に踏み切った。

　訴えに対し、鹿追町は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。


(北海道新聞　引用)