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【苫小牧】苫小牧署は六日、小学一年の長男（７つ）に溶かしたろうを百回以上垂らし全身にやけどをさせたとして、傷害の疑いで苫小牧市の会社員川村和也容疑者（２９）を逮捕した。川村容疑者は「長男に外で遊ばないよう言っていたのに、約束を破ったので、しつけのためにやった」などと供述しているという。

　調べでは、川村容疑者は七月十九日午後九時ごろ、自宅で長男の衣服を脱がせて全裸にし、火が付いたろうそくのろうを腹や背中、腕、足など計百カ所以上に垂らし、三週間のやけどを負わせた疑い。長男が二十日に登校した際、教師が長男のやけどに気付き、室蘭児童相談所を通じて同署に通報した。

　長男には、両腕と胸から両足まで体中を覆うように直径数センチのやけどのあとが斑点のようにくっきりと残り、右のほおには、たばこの火を押し付けたようなあともあったという。

　長男の体には、ほかにも古いやけどのあとが残っており、同署は川村容疑者が継続的に虐待を行っていたとみて調べている。川村容疑者は「今考えればやりすぎだったが、しつけのためだった」などと供述し、虐待について否認している。

　同居している長女（５つ）は「お兄ちゃん（長男）は謝らなかったから、たくさんやられた」などと話しており、事件当時は、長男の三十代の母親も現場にいたという。

　長女の右手首にも、ろうを垂らしてできた比較的新しいやけどのあとが数カ所あることから、同署は同じ日に長女も虐待された可能性があるとみて調べている。二人は、二十日から児童相談所に保護されている。

　川村容疑者は昨年一月、長男と長女の母親である女性と結婚。川村容疑者と女性の間には別に二人の子供がいて、六人で暮らしていた。
(北海道新聞　引用)